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2019年5月3日

美少女菩薩ミロクちゃん 2巻



4月22日『美少女菩薩ミロクちゃん』2巻が発売になりました。

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感想おくって頂けると嬉しいです。
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右のCONTACTから送って頂けたらなんか返事書きます。
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さて、そんな訳で残念ながら2巻で終了となってしまいましたので、最後に語りきれなかったミロク以外の菩薩の背景設定とかを書いておこうかと思います。基本的に本筋にはそこまで影響ない話ですので、あくまで補足程度に楽しんでいただけたらと思います。


○無車マキナ(文殊菩薩)

私立病院の院長夫妻の娘。ある時両親とともに飛行機の墜落事故に巻き込まれ、マキナだけが奇跡的に即死を免れた。機体の残骸と遺体が散乱する中で、自らも死に瀕しながら他の乗客の蘇生を試みているところに仏陀が現れ、菩薩となったという経緯。
「人を死から開放する」ことで人を救済しようとしているが、本編で語られていた通り、それは正義感からというよりも自己の異常性を隠すための方便という面が強い。菩薩になった際の救命活動も、「人命救助」というよりも「壊れてしまったパズルを直したかった」という感覚。ただ、内面を考慮しなければ5人の中では最も実際的な「救済」であり、最も無害な菩薩といえるかもしれない。
「文殊菩薩」は知恵を司る菩薩で、人の叡智である医療技術によって人の苦悩を消そうとしたことから授けられた名前。


○リセリア・沙織・マザーハート(不空羂索菩薩)

新興宗教団体「心母教団」の2代目教主。「リセリア」は教主に課せられる「神名」であり、「マザーハート」は教団の信者全てに与えられた「ファミリーネーム」とされる。教団を創設した沙織の両親は詐欺師で、信者から金品を巻き上げるために教団運営を行う一方、沙織を時期教主とすべく教団に都合の良いように洗脳教育を行っていたが、信者にその正体を見抜かれ始めたために、最終的に沙織の両親は教団本部から逃亡。しかし、車中で信者を愚弄する両親の姿を見た沙織は両親を「教団に仇なす悪魔」だと判断し、ハンドル操作を誤らせ殺害。自らも同時に瀕死となっていたところに仏陀が現れ、教主を失った信者を救うために自ら菩薩となることを願った。その後沙織は両親から受けた教育が洗脳だったことに気付くが、それでもなお「自らを盲目的に信じさせる」ことで人を救済しようと考えている。
「不空羂索菩薩」は「あまねく全ての人を救う」とされる菩薩で、自らを信じる人間を分け隔てなく救おうとしたことから授けられた名前。


○鉄条優馬(馬頭観音菩薩)

関東最大の暴走族「怒羅顕(ドラッケン)」の元リーダー。面倒見がよく、他所で問題を起こした人間でも別け隔てなく受け入れる度量が広い人物として知られていた。しかし、仲間の1人が本職のヤクザとモメ事を起こし殺害されるという事件が発生。その報復のために単独で組を襲撃し壊滅させるも、自身も瀕死の重傷を負ったところに仏陀が現れ、半ば強制的に菩薩にされた。その際に仏陀から、殺害された仲間は麻薬取引に手を出していたことを隠しており、殺害された経緯も九割型は本人に非があったことを仏陀から告げられが、優馬は「頭から信じてやらないと救えない人間もいる」と返し、意に介さなかった。
「馬頭観音菩薩」は人間以外の畜生を救うともされる菩薩で、社会から人間としてみなされていない連中をこそ信じ助けたいという思いから授けられた名前。


○千桜千理(千手観音菩薩)

本編で語られた通り、正体は仏陀に最期まで付き添った弟子アナンダ。菩薩になったのは仏陀からの指示ではなく、自らの意思で悟りを開き菩薩を名乗っていた。その後はおおむね3話で本人が話していた通り。
「千手観音菩薩」を名乗り「襾域」を運営していたのは、人を救済したいというよりも、最終的に人を呪っていた仏陀を助ける方法を見つけるために、あらゆる可能性や手段を模索するためだった。


○久我坂葵(妙見菩薩)

特に大きな問題のない一般家庭の出身で両親も健在。姉の友人たちに虚偽の噂だったと自白させた後で、自責の念から自殺を試みたところを仏陀に声をかけられ菩薩となった。(ちなみに「姉が教師と不倫している」というのは事実だったが、友人達はそれを知っていた訳ではなく、虚偽の噂のつもりがたまたま真実を言い当ててしまったという流れ)「妙見菩薩」は「善悪や真理をよく見通す」といわれる菩薩で、本編でも語られている通り、「正しいものを見通す」ことで人を救いたいという願いから授けられた。


という感じで、本来であればそれぞれの救済の考え方を巡ってミロクが各々の菩薩と衝突するという流れで話が進んでいくはずだったのですが、その辺りは割愛して今の話に落ち着いきました。ただ、本筋としてはミロク(と仏陀)の話なので基本的なところは本編中でちゃんと語りきれたかなとは思っています。

さて、取り急ぎ語っていない話で思いつくのはこれくらいなのですが、他にも何か疑問などあれば、感想フォームとかで送っていただければ回答しますので、よろしくおねがいします。

短いお話でしたが、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。また思い出したときにでも読み返してもらえたら幸いです。

中村基

2019年1月17日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之九

▲色々あって当初予定よりも大活躍になってしまった方

さて9話の予告で出ている通り、『美少女菩薩ミロクちゃん』は10話で最終回となります。

残念ながら見ての通り打ち切りとなります。せっかく読んで下さった皆様には大変申し訳ありません。まーどう考えても自分の力不足なので、申し開きもございません…と言った感じです。

正直な話、1巻発売の前から本誌のアンケートがかなり悪くて、4話目掲載くらいのタイミングでほぼ2巻打ち切り確定という流れです。5話終盤あたりからたたみに入って、何とか2巻分で話数を収めました。

とは言え、話としては2巻で読める内容にできたかなと思っています。結末自体は最初から決めてあったのと、担当編集さんの尽力もあってかなりページ数を確保して頂けたので、何とか着地できたかなと。少なくともここまで読んで下さってる方であれば、最終回は一番面白いはずなので、ぜひ最後までお付き合い頂けたらと思います。

ちなみに話が短くなって一番影響を受けてるのは葵で、大小含め色々活躍してもらいました。今回も完全にかませをやらせてしまいましたが、もう少しなんで最後まで頑張ってくれ…!

最後っぽい話は最終回後に、ということでとりあえず今回はこんなところで。2月号よろしくお願いします。

2018年11月21日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之七



▲我ながらなかなかいいセリフだと思う。誰かが既に書いてる気もするが…。

さてマキナ回ですが、マッド医者キャラが好きで、イノセントデビルに続けてまた出してしましました。いやー描いてみるとやっぱり好きだな。

サイコを描くのが好きなんですが、あからさまに異常な人よりも、日常からいきなり継ぎ目なしで狂気が見える、みたいなのが好きなんですよね。そういう系の理想で言うと今敏監督で、「パプリカ」みたいに夢と現実がスルっと言われ変わるような演出が最高だなと思ってます。マキナはそういう意味では、イノセントデビルの時より少し理想に近づけたかなと思っています。なんか普通の気弱そうな女の子が、そのままのテンションでマッドになる、というのを意識して描いてます。

最近でいうと高瀬飛鳥先生がJOKERの読み切りで描かれていた「君の瞳が好きだから」も良かったんですよね。無垢な女子っぽい娘が最終的にアレっていう話で…とても良かったので、未読の方は是非読んで頂きたいです。というか今描いててダイレクトに影響受けたのはそっちかも?と思ってきた。今度お礼言っとこう。

さてそんな感じで急展開続きな感じですが、引き続きよろしくおねがいします。

<ネーム改変>

今回は改変されてないんだけど、「ここの絵かわいかったのでそのまま使いますね!」と言われて「ここ?!」ってなったところ。



2018年10月24日

美少女菩薩ミロクちゃん 1巻



10月22日『美少女菩薩ミロクちゃん』1巻が発売になりました。

イノセントデビルに続いて二作目となります。

単行本のあとがきにも書いたんですが冒頭のシーンが一番描きたかったところで、こういうドブ板の底から生まれてきたみたいなヒロインが活躍できる漫画を描いてみたいなーと思っており、ちゃんと作品にできてよかったです。

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なにとぞよろしくお願いします。

中村基

2018年10月12日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之六



▲こういう角度で見ると露出が多いなこの二人。

さて、5話まで来ました。

多人数で話を回すのが結構苦手だったんですが、大分慣れてきました。たぶん登場シーンが短くなる分、無駄なキャッチボールをせずに濃いめのセリフをぶっ込む、みたいな事なんだと思う。確か去年担当編集さんにそんなような事を言われていたけど、最近やっと理解できた。特に、優馬と沙織セリフは結構色々と考えて書いたので、見返してみても自分としては結構いいなと言う感じ。

「イノセントデビル」の時も5話で登場人物がけっこう多くて、めちゃくちゃリテイク食らったんですが、今思うともっとセリフ削ってパンチのあるセリフだけ残したほうがいいよなーって感じがします。そういうのが結構あるので、成長してるのは良いことなんだけど、もうちょっと早く成長できんものか。

まあともあれ、優馬と沙織の出番はまだ先になるかと思ってましたが、早く出せる流れになってよかったです。それぞれの過去の話とかも考えてるので、早めに出せるといいなーと思っております。よろしくお願いします。

<ネーム改変>

会話シーンが若干単調だったので、アングル変更してもらってかなり良くなった感じ。
左ページの1コマ目が好き。



中村基

2018年8月27日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之四・五


ここがバトル漫画っぽくて好き。いやバトル漫画なんですが。

さて、4話・5話からは大分サクッとネーム切れるようになってきました。3話で悩んだ分、だいぶやりたい事は明確に見えてきた感じ。

なんで3話こんなに苦戦したんかなーと今振り返ると、最初から哲学バトル漫画やりたいなと思ってたんですけど、「救済」テーマだと意外とバトル漫画のテンプレ展開にのせるのが難しかったのかなという気がしてきたな。みんな人間救済したいなら協力したほうがいいじゃんって話じゃないですか。何となくそうじゃないんだよなーとは思ったんですけど、それを説明するのが難しかった。1、2話目でバトルに乗せれば分かりやすいけど、でもミロクが実際に人を救済する話を載せないとなんかフワっとした話になっちゃうしー…と色々悩んだ結果こんな5話目にたどりついた訳ですね。

まあ1巻はどうやら4話目まで収録っぽいので、バトル漫画だよってところまでは持ってこられて良かったです。単行本の分量的にはかなり無理して増やしてもらったようですが。担当編集様ありがとうございます!!

そんな感じで作者的には割とノってきてますので、引き続き楽しんで頂けたらと思います。1巻発売したらなにとぞよろしくおねがいします。

<ネーム比較のコーナー>

左ページがかっこよくなってて良かった。
状況説明で割とコマを詰め込んでしまったけど、ちょっと細かく割りすぎたな。

2018年6月24日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之三


▲この人が好きなんだけど、いつ出せることやら。

さて何とか3話までこぎつけました。

実を言うと3話は全描き直しが多くてかなり大変でした。そして、今ブログを見返してみるとイノセントデビルの3話もそんな感じだったのを思い出し、多分今後も新連載は同じようなところで苦しみを味わいそうだなと思い暗澹とした気持ちになっています…。

というのも、月刊誌の連載だと1巻に収まるのが3~4話くらいなので、3話目あたりでこの漫画がどういう漫画で、どういうのを売りにしていくのかを示さなくてはならない訳で、まあ結構重要な回なのですよね。たまたま1巻を買ってくれた読者の方に判断してもらわないといけないというか。ゆえに一旦腹を括って書く必要があり、悩む時間も増えるという感じですね。

もちろん企画時点、1話時点でしっかり作り込んでる方はこういう悩みはないと思うんですが、私は結末だけは決めて、後は行き当たりばったりというか考えながら描いてしまうタイプなので、今後も多分同じだろうなと踏んでます。コマ割ってみないと分からないことも多いし。

そんなわけで3話時点で大体の話の骨格は示したつもりです。何というか変則バトルロワイヤルものです。この時点で面白ければ多分ずっと面白いと思うので、1巻を是非買ってもらえたらなと思います。個人的にはずっとこういう話が読みたくて描き始めたのでかなり楽しんで描いてます。

<ネーム改変>

全身像と顔入れる構図にしたほうがいいと分かりきってたのになかなかひどいコマ割りにしてしまって、しっかり修正されてしまった…。そりゃ普通に考えたらこうだわ。すいませんでした。

2018年5月24日

美少女菩薩ミロクちゃん 説話之一・二



▲ここの顔が一番かわいい。

先月よりガンガンJOKERにて新連載、「美少女菩薩ミロクちゃん」がスタートしました。
公式サイトにて一話試し読みできますので、よろしくお願いします。

ガンガンJOKER公式サイト

何書こうかと思ったのですが、ベタに話を書き始めたきっかけにしようかと思います。

この話を思いついたのはTUTAYAで見かけたアニメ映画でした。その映画は「救いようのない末法となった現代に仏陀が再び降り立つ…!」みたいなあらすじと割とイケてる感じの作画がついていて、私は瞬時に「なるほど現代がクソみたいな世界でこのヒロインっぽい女の子がめちゃ苦しんだり身体売られそうになって散々な目にあったりするんだけど実はその絶望の淵にこそ仏の救いが顕現するチャンスが訪れてその汚泥の中にこそ真の仏…まあ未来仏だからミロクだろうな。ミロクが降り立って現代の救いを体現する訳ですねいいじゃんそれ!!!!超!分かる!!!」と勝手にあらすじを組み立てものすごいテンション高く帰宅しDVDをパソコンに突っ込みました。

内容は僕の想像とは全く関係ない内容でした。(簡単に言うと主人公とかヒロインとは全然関係ないすごい強い仏陀が現れて悪人を無双して終了という話でした。ていうか良く見たら宗教団体の宣伝映画でした。借りる時に気付け。)その後、私は極めて冷静に「何でそんな話になるんだコラァァァ!!!」と叫んだのちフテ寝を決めこみました。

それで1ヶ月くらい脳内で「だってこうすればめっちゃ面白いじゃん」と文句を言い続け、「こうなんか、路地裏のゴミ溜めでくたばりそうになってる少女のもとに仏陀が降りてきてお前がミロクになれーみたいな感じだよ!」とか言い始めたところで「自分で描けばいいじゃね?」と気付き、描き始めたのがこの作品です。

まあいざ勢いにのって描いてみるとなかなか難しいテーマで、毎回かなり苦しんでいる訳ですが、とりあえず頑張って進めていこうと思っております。応援頂けると嬉しいです。

<ネーム改変>

今回は針義孝先生と組ませて頂きました。マーラのデザインは割と丸投げでお願いしているんですが、引き出しがすごい。頼もしいです。