2018年5月5日

イノセントデビル 質問への回答②

質問をいくつか頂きましたので回答します。

①イノセントデビルは殺意に対して自動的に行動・反撃するとの事ですが相手が殺意をもたず攻撃してきた場合イノセントデビルはどう行動するのでしょう。
殺意の無い攻撃に対しては、「自動的」な行動はできず、一般人と同じレベルの反応しかできません。2話で赤音があっさりスタンガンを食らってますが、あれはスタンガンの時点では殺意がなかったからです。なので、例えば赤音がプロボクサーとリング上でルールに則って戦ったりした場合は普通に負けますし、対人ではない自然災害とか事故とかだと普通に死にます。そうなると ①殺意のない攻撃で行動不可能にする→②殺害 というコンボができそうですが、実際には最終的に殺害を意図している時点で殺意をゼロにはできないので、このコンボを決めるのは難しいという感じです。
ちなみに、連載がもう少し続いていた場合は最終決戦が塔子vs赤音になり、塔子が対イノセントデビル用の必殺として繰り出すのが「脳波コントロールで殺意を一切無くした即死級の攻撃」になる予定でした。

②イノセントデビルという存在は一般社会に認知されているのですか?
塔子の書籍がかなり売れたのでバズワードとして認知はされているけど、ほとんどの人は難解すぎて意味まで理解しておらず、表の専門家からはトンデモ理論として激しく批判されているという扱いです。

③イノセントデビルとしての自覚はどんなものがありますか?又イノセントデビルの存在を知らないイノセントデビルはどうなるのでしょうか
「一般的な人とは判断基準が大きくズレている(特に殺人について)」というのが本人の自覚にあたるケースが多いと思われます。本人が「イノセントデビル」という概念を知らず、命の危険が迫るようなシーンが無ければ本人の内心の問題だけで終わります。(殺人が絡むことがなければ、みよりはそのまま大学卒業していい感じの企業でバリキャリやってたはずで、命も普通に医師になっていたはずです。内心では何かしらの不安を抱えつつも。)

④政府機関にいるイノセントデビルは一般人として学校や仕事は出来るのでしょうか?
法的な意味では全員可能で、適応できるかと言う意味では人それぞれです。ILDに所属しているイノセントデビルは前科を抹消されているか、戸籍ごと改変しているので、法的には一般人と変わらない身分です。(綾瀬は前科抹消、赤音・みよりは戸籍改変)仕事や学校に適応できるかどうかは人によりますが、みよりは当座はファミレスでバイトしていたようです。

⑤人物の名前の由来
全部何となくイメージです…すいません。とはいえ、後半の人物の方がちゃんと意味と名前がリンクさせるように意識してます。(命、真歪、ノーリ・アジンとか)

⑥なんであんな面白いシナリオ作れんのほんと好き
質問…?!ありがとうございます!

⑦気になったのは塔子先生のことです。彼女も世界に馴染めず恨んでいたような台詞がありましたが、どんな過去があったのでしょうか?
基本的には15話冒頭で語られていた内容です。これ以外では大きな事件あったというよりも、幼少期からずば抜けて知性が高く内向的だったため、友人や両親、教師ともトラブルを起こすことが多く、研究者になってからも研究のレベルが高すぎて周囲に理解されなかった、という感じです。

⑦二巻の料亭の入り口で出てきた手綱を離すなって言ってた男性は何者ですか?
あっ…これは伏線回収できなかったヤツなのですが、この人は内閣総理大臣で、実は女性です。実はナンバープレートが総理大臣専用車になっているのですが、出番作って回収する前に終わってしまいました。



⑧人工イノセントデビルモードの搭子はどのような流れでイノセントデビルになるとかどのような方法で人工的にイノセントデビルが作れるのか知りたいです
神無編で述べられている通り塔子は「自分を超越した何かになりたい」という願いがあるので、最終的にはそれを実現する(=イノセントデビルになる)という結末になると考えていました。最終的には脳波を電気信号でコントロールして「イノセントデビル2.0」を人工的に「生産」できるようになり、それを自分に施すという形で実現する予定でした。(5話で馬渕から求められている成果がこれです。)

⑨3話にてみよりはオトナは大嫌いと発言していますが何故嫌いなのですか?子どもは殺意を向けない、とも発言していたので大人は殺意を向けるから嫌いということなのでしょうか
本人はあまり自覚してませんが、実際には大人が嫌いな訳ではなく、他者と親密になって過去と同じ事件を起こさないように意図的に避けている、という感じです。それと対になる子供好きの方は、最初は意図的だったはずが、やっているうちに性癖が開拓されてしまい、真性のアレになってしまったという経緯です。