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2018年7月30日

イノセントデビル 4巻


7月21日 イノセントデビル4巻が発売になりました。

今回でイノセントデビルは最終巻となります。
漫画原作者としてのデビュー作となったこの作品が、何とか4巻まで続けられたのは買っていただいた読者の方々のおかげです。本当にありがとうございました。

正直言うと回収できてない話もちょっとありますが、話の核となるテーマについてはしっかり描き切れたと思いますので、最後までお楽しみ頂けたらと。

電子版購入はこちらから
▼ガンガンJOKER公式サイト

感想おくって頂けると嬉しいです。
CONTACTで送って頂けたら基本返事返します。


中村基

2018年7月29日

イノセントデビル 質問への回答③

引き続き、質問をいくつか頂きましたので回答します。

①1巻から読んでいて疑問に思った事なのですが、イノセントデビルとサイコパスとの違いはあるのでしょうか?

ざっくり言うと、サイコパスはあくまで既存の人間の枠内の存在で、イノセントデビルは既存の人間の枠を超えた存在であるという違いです。具体的には赤音の4巻での戦闘能力、みよりや神無の読心などは単に合理的に考えたり良心の呵責がないだけでは不可能なレベルの力で、これをもって塔子は「進化」とみなしています。3話で塔子の書籍から引用されてるのがこのあたりの話ですね。


②最終回後赤音以外の皆がどのような人生を歩んでいるのですか?
③もしよければ最終回後の赤音以外のイノセントデビル達がどのように生きているのか教えてください!とくに神無ちゃんが気になります

これは申し訳ないのですが、基本的には読者の方のご想像にお任せします。私は基本的にキャラクターと同じタイムラインで話を考えている(単なる行き当たりばったりという説もある)ので、その先はまだ私も見てないです。
直近の大きな流れとしては塔子の研究が比較的穏便な方向に向かっていくはずなので、イノセントデビルの面々も就職なり進学なり社会に居場所を見つける方向に進んでいくはずです。一方でILD(というか馬渕)は塔子に元の研究方針に戻って欲しいと目論んでいるので、まだ紆余曲折はあるだろうなという感じですね。
ただ、神無はあまりに出番が短いので少し補足しておくと、現時点では理工系の大学に進学して塔子とは別の分野で研究者を目指したいようです。気質的には塔子に近いところがあるので、割と向いてるかも。

④イノセントデビルの表紙を別のアニメ等のキャラに変えて描いたりイノセントデビルの設定を借りて別のアニメ等のキャラでパロディをするのは可能ですか?

私が全権利を持ってる訳ではないので答えていいのかちょっと微妙なんですが、一般論としてはその程度なら問題ないと思われます。

⑤質問ですが17話で赤音ちゃんは人間を超えた先の自分だけしかいない世界?に到達したと言っていましたが過去にそのレベルまで到達したイノセントデビルは他にいなかったのでしょうか?それとも人間を超えた先にはそれぞれに個別の世界のようなものが存在しているのでしょうか?

塔子の観察出来る範囲においては、今のところ赤音だけです。塔子としてはこれは「進化」なので、最終的には全てのイノセントデビルがここに至り、長期的には既存の人類は淘汰されていくと考えています。

⑥設定資料を読みましたがみよりや命には兄などがいるようですがイノセントデビル達の親や兄弟はイノセントデビルであることを知っているのですか?(犯罪歴なども含め)

みよりは表向きには失踪扱いで、親族もその認識です。みよりとしてはあまり迷惑をかけたくないので、伝えるつもりもないとのこと。綾瀬の親族は殺人未遂については承知しているものの済んだ問題という考えで、イノセントデビル関係にはそもそも興味ない感じです。赤音・ノーリ・神無は近い親族がいません。


2018年7月20日

イノセントデビル 設定資料

イノセントデビルの質問でプロフィールが設定されているなら知りたいという要望がありましたので、ここでアップしておきます。
もともと宗一郎先生との共有用に作ったものなので、結構ざっくりした描き方なのはご容赦下さい。多分設定の齟齬とかはないはず。


中村基

2018年5月5日

イノセントデビル 質問への回答②

質問をいくつか頂きましたので回答します。

①イノセントデビルは殺意に対して自動的に行動・反撃するとの事ですが相手が殺意をもたず攻撃してきた場合イノセントデビルはどう行動するのでしょう。
殺意の無い攻撃に対しては、「自動的」な行動はできず、一般人と同じレベルの反応しかできません。2話で赤音があっさりスタンガンを食らってますが、あれはスタンガンの時点では殺意がなかったからです。なので、例えば赤音がプロボクサーとリング上でルールに則って戦ったりした場合は普通に負けますし、対人ではない自然災害とか事故とかだと普通に死にます。そうなると ①殺意のない攻撃で行動不可能にする→②殺害 というコンボができそうですが、実際には最終的に殺害を意図している時点で殺意をゼロにはできないので、このコンボを決めるのは難しいという感じです。
ちなみに、連載がもう少し続いていた場合は最終決戦が塔子vs赤音になり、塔子が対イノセントデビル用の必殺として繰り出すのが「脳波コントロールで殺意を一切無くした即死級の攻撃」になる予定でした。

②イノセントデビルという存在は一般社会に認知されているのですか?
塔子の書籍がかなり売れたのでバズワードとして認知はされているけど、ほとんどの人は難解すぎて意味まで理解しておらず、表の専門家からはトンデモ理論として激しく批判されているという扱いです。

③イノセントデビルとしての自覚はどんなものがありますか?又イノセントデビルの存在を知らないイノセントデビルはどうなるのでしょうか
「一般的な人とは判断基準が大きくズレている(特に殺人について)」というのが本人の自覚にあたるケースが多いと思われます。本人が「イノセントデビル」という概念を知らず、命の危険が迫るようなシーンが無ければ本人の内心の問題だけで終わります。(殺人が絡むことがなければ、みよりはそのまま大学卒業していい感じの企業でバリキャリやってたはずで、命も普通に医師になっていたはずです。内心では何かしらの不安を抱えつつも。)

④政府機関にいるイノセントデビルは一般人として学校や仕事は出来るのでしょうか?
法的な意味では全員可能で、適応できるかと言う意味では人それぞれです。ILDに所属しているイノセントデビルは前科を抹消されているか、戸籍ごと改変しているので、法的には一般人と変わらない身分です。(綾瀬は前科抹消、赤音・みよりは戸籍改変)仕事や学校に適応できるかどうかは人によりますが、みよりは当座はファミレスでバイトしていたようです。

⑤人物の名前の由来
全部何となくイメージです…すいません。とはいえ、後半の人物の方がちゃんと意味と名前がリンクさせるように意識してます。(命、真歪、ノーリ・アジンとか)

⑥なんであんな面白いシナリオ作れんのほんと好き
質問…?!ありがとうございます!

⑦気になったのは塔子先生のことです。彼女も世界に馴染めず恨んでいたような台詞がありましたが、どんな過去があったのでしょうか?
基本的には15話冒頭で語られていた内容です。これ以外では大きな事件あったというよりも、幼少期からずば抜けて知性が高く内向的だったため、友人や両親、教師ともトラブルを起こすことが多く、研究者になってからも研究のレベルが高すぎて周囲に理解されなかった、という感じです。

⑦二巻の料亭の入り口で出てきた手綱を離すなって言ってた男性は何者ですか?
あっ…これは伏線回収できなかったヤツなのですが、この人は内閣総理大臣で、実は女性です。実はナンバープレートが総理大臣専用車になっているのですが、出番作って回収する前に終わってしまいました。



⑧人工イノセントデビルモードの搭子はどのような流れでイノセントデビルになるとかどのような方法で人工的にイノセントデビルが作れるのか知りたいです
神無編で述べられている通り塔子は「自分を超越した何かになりたい」という願いがあるので、最終的にはそれを実現する(=イノセントデビルになる)という結末になると考えていました。最終的には脳波を電気信号でコントロールして「イノセントデビル2.0」を人工的に「生産」できるようになり、それを自分に施すという形で実現する予定でした。(5話で馬渕から求められている成果がこれです。)

⑨3話にてみよりはオトナは大嫌いと発言していますが何故嫌いなのですか?子どもは殺意を向けない、とも発言していたので大人は殺意を向けるから嫌いということなのでしょうか
本人はあまり自覚してませんが、実際には大人が嫌いな訳ではなく、他者と親密になって過去と同じ事件を起こさないように意図的に避けている、という感じです。それと対になる子供好きの方は、最初は意図的だったはずが、やっているうちに性癖が開拓されてしまい、真性のアレになってしまったという経緯です。

2018年5月1日

イノセントデビル incident18


▲よく考えたら最終回で描くことがあらかじめ決まってたのここだけだった。

無事に最終回を迎えました。ひとまずありがとうございます。

初連載で右も左も分からない中、本当に良い読者の方々に支えて頂き最後まで続けることができたと思います。前回も言ったとおり打ち切りという形にはなりますが、話としては前から決めていた落とし所には着地しており、自分としては満足行く終わり方になりました。もちろんもっと掘り下げるべき所もあり、こじらせたい所もあった訳なのですが、どう転んでも決着はここになるので、そこまで描けたのは良かったなと。なんでまあ、打ち切りとかはあまり気にせず、また思い出したら読み返してもらえたりすると原作者としてはとても嬉しいです。

さて、なんかエモい話を書こうと思っていたのですが、いざ書こうとしてみるとなかなか書けず、「こういうのを上手く書けないところが自分の作家としての限界を示しているという風にも考えられて云々」的な思考回路に入ってきたので、諦めて裏話的な話をします。(エモい話は単行本発売時に持ち越します。)

実は神無編の話は自分の中では分岐点を作ってました。以前の記事で言ってた通り、打ち切りかどうか微妙なタイミングだったので、今回掲載された話とは別に連載継続した場合の別の終わり方も考える必要があったためです。具体的には17話の最後で「赤音は塔子を引き止められるか」というのがその分岐点です。

連載が続く場合は赤音はあそこで塔子を引き止められず、その後に関係は修復するけどもお互いに深みには踏み込まない、という感じになる予定でした。実際あそこで赤音が引き止めるのはかなりハードルが高かっただろうなと私は思っています。と言うのも、赤音の過去の失敗体験は「お母さんのためだと思って行動したら喜んでくれなかった」なので、ここで引き止める理由が「塔子のため」になってしまったら多分躊躇して何も言えず、塔子はそのまま去ってしまっただろうなと。
実際には赤音がそうならなかったのは、私が思っていた以上に赤音が成長していたという事だと思います。そう言う意味では、これはこれで良かったのかなと言う気もせんでもないです。

(原作者のクソ野郎は「ここで表面的に和解して元サヤにもどるがさらにこじらせまくって最終的には深覚醒モード赤音vs人工イノセントデビルモード塔子で戦ってお互いにより深く傷つけ合うーー最高じゃん!!!!!」とかひどい妄想をしていたので、二人にとっては本当良かったんじゃねーかと思います。)

まあそんな感じで自分の中ではある程度満足行く結末となり、ひとまず胸をなでおろしてます。単行本の発売は少し先になりますが、作品に対する思いとかはまたその時に書きます。多分。赤音より成長してねーな俺と思いつつ、どうか最後までお付き合い頂けたらなと思います。

中村基

<ネーム改変>

しかし最後まで宗一郎先生の中2かっこいい感じの演出が炸裂して最高でした。武器たくさん浮かんでたらかっこいいやろ、みたいな発想。最高です。本当にありがとうございました。




2018年3月29日

イノセントデビル 質問への解答①


感想フォームに質問がいくつか来ていたので、回答させて頂きます。 

①綾瀬命ちゃんがイノセントデビルとして覚醒したのは7話で助手を殺したときだったのでしょうか。それともそれより前からだったのでしょうか。前だった場合はどのようにして覚醒したのか知りたいです。

綾瀬は明確な覚醒という感覚はありません。強いていうなら、塔子の「無邪気な悪魔」に関する論文を読んだときが自覚のタイミングですが、その前から周囲との感覚のズレはずっと感じており、そこで言語化されたに過ぎません。

そもそも、赤音やみよりと違って、彼女は感覚のズレに対して「感覚はわからないが社会的に正解とされる答え」を他者の反応から分析して導き出すことで周囲と上手く付き合っていく道を選んでいます。二人と違い綾瀬は内心の孤立をあまり気にする人間ではなかったため、それをストレスにも感じていなかった訳です。

助手を殺しかけた事件で初めて大きなトラブルとなったものの、綾瀬の認識としては「言い方がまずかった」というテクニカルな反省をしているだけです。下記の場面でも、「正解」のコメントを一応発しているのですが、革新的な治療方法を発見したことでテンションが上がりすぎてしまい(かわいい)、答え方があまりに表面的になってしまったのが事件の発端になってしまったという形ですね。


②イノセントデビルの元になった読み切り?は単行本に入れないんですか?見てみたいです

単行本にはページ数的な問題で載せられないので、掲載号のガンガンJOKERをA◯azonさんとかで買って頂くしかないですね…申し訳ないです。4巻のページに余裕があればよかったんですけど、むしろ最終話の掲載分まるっと増ページしてもらった感じなので、全然余裕がないんですよね。

掲載号は2016年6月号でタイトルは「上条塔子の人間探索」です。

③各キャラの誕生日や血液型、身長などの細かいプロフィールが知りたいです。

4巻にのせられなかったら設定資料をブログに載せようかなと思ってます。少々お待ち下さい。

④イノセントデビル世界の片隅のコーナーが好きなので他にも何かあれば知りたいです。

ありがとうございます!毎回誰が読むんだろうかと思いながら書いてますが、読んでくださってる方がいて嬉しいです。

基本的には空きページの分量に合わせて思いつきで書いてるので、ストックはありません。4巻に入り切らないくらいネタが思いついたらブログに増補版書こうと思います。逆に気になる小物とかがあれば、リクエストして頂ければ書けるかもしれないのでまた送って下さい。

⑤犯罪心理学について作者さんは学ばれたのですか?

専門的な意味では一切学んだことはありません。大学のときに講義をとったことがある、という程度ですね。

一般書籍レベルでは基本文献っぽいものを5~6冊読みましたが、塔子が提唱している理論は犯罪心理学から見ればトンデモなので、あまり直接参考にはしてないです。

⑥綾瀬命の悪魔としての目覚めは、どのようなものだったのでしょうか?

質問①と同じ解答になります。明確な「目覚め」は無い感じですね。

⑦みよりはロシア語が元から話せたのですか?

話せません。ただ、全く無教養だった訳ではなく、ハーバード時代に少し見聞きしたことがあり、なおかつILDからロシア語の文書を含む膨大な資料を入手しており、普通は繋がらないほど断片的な記憶を統合していきなり発話できた、というシーンです。

その最適解が求められていない状況では、今も話せません。

⑧みよりはルームメイトを愛していた、と言っていますが、それは同性愛的な意味なのか、友愛的な意味なのか、どのような形なのでしょうか?

基本的には「普通の友情以上の親愛」という意味合いです。同性愛的なニュアンスが含まれるかは微妙なところですが、本人も不明瞭だと思います。もともとはルームメイトと彼氏とみよりの3人でつるんでいることが多く、みよりは二人とも区別せず「特別な友人」として扱っていたという感じですね。

良い感じの雰囲気になっていたら、一晩の過ちとかは起きてたんじゃないかと思います。

⑨主要人物の家族構成や経歴など決まっていれば、教えていただけるととても嬉しいです。

質問③と同じ解答になります。一応家族や経歴も設定はしてあります。


たくさんご質問頂きありがとうございました。
最終回後、単行本発売後にまた募集しようかなと思っております。

よろしくおねがいします。

中村基

2018年3月22日

イノセントデビル incident 17


▲ロリ×ロリコンビもよい

柱で予告の通り、次回で最終回となります。
残念ながらいわゆる打ち切りになります。理由は単行本の売上不足という事で、特別な事情はありません。まあ単純に私の力不足かなと。残念ながら。

ただ、幸運な事に(?)14話の時点で打ち切り可能性が示唆されていたため、4巻収録分でちゃんと話をまとめることはできました。本来であればもう少し紆余曲折を経させたかったところではありますが、どれだけ話が続いても結局至るところは多分同じです。そういう意味では、ここまで読んで下さった読者の方々には最終話までしっかり楽しんで頂けるかなと思います。

最終話も結構ギリギリで先日ネーム出したところなのですが、最後なので描きたいことは全部描ききって、楽しく描けました。なにとぞ一読下さいませ。


<ネーム改変>
見開き上の赤音の目を追加してくれたのは宗一郎先生。私としてももう少し盛り上げたいなぁと思ってたシーンなので、流石。

2018年2月23日

イノセントデビル incident 16


▲ロリ赤音の表情が好き

先月は3巻が発売しまして、買上げ下さった方々・感想送って下さった方々は誠にありがとうございました。表紙の命ちゃん出とらんやんけコラァ!というご意見をたくさん頂きました…すいません。4巻では出番ある予定なので少々お待ち下さい。

本編16話です。
正直言うと描いてる時はものすごくテンション高く描いていて、今までで一番気持ちが載った話になったなと言う感じです。それが何故なのかは描いてる最中は分からなかったのですが、完成原稿を見てみると「自分が普段抱いている恐怖」を描いてるからなのかも、と気付きました。と言うのも、基本的に僕はコミュ障な人間なのですが、初対面の人と話すのはそこまで苦手ではなくて、それよりも「こちらは親しい仲だと思っているけど、あっちはそう思ってないかも知れない」的な恐れの方が強い人間で、こういう風に強い拒絶をいつか受けるぞ、という潜在的な不安を原稿に落としたことで少し整理が出来たのかもなと。
なんかこう自傷癖と紙一重みたいな感じもしますが、こういう気持ちの載せ方の話もたまにはありかも知れないです。
まあ評価されるかどうかは分からないんですが…、そこは感想待ちということで。

<ネーム改変>

珍しく1P→2Pに拡張されてました。確かにここは最後のコマに向けて溜めたほうが良かったかー…。斧の見せ方も上手い。


2018年1月23日

イノセントデビル 3巻


1月22日イノセントデビル3巻が発売になりました。

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今回なんと高橋慶太郎先生から帯コメントを頂きました。
高橋先生、実はヨルムンガンドを大学生で読んで以来の大ファンでこんなありがたい話があっても良いものだろうかという感じです。

コメディも狂気も暴力も高橋先生には全然及ばないのですが、少しでも追いつけるように頑張っていきたいと思います。

引き続きよろしくお願いします。

中村基

2018年1月22日

イノセントデビル incident 15

▲自分で描いたネームなんだけどここコマはぞくっとした。怖。

さて本編ですが久し振りにサスペンス調です。

塔子が神無に渡す道具は色々と悩んだのですが、結局斧になりました。
非力でも使える、一発で片がつく、感覚が手元に残ると考えるとこれかなと。
こういう時は現実でも創作でも鉈が使われることが多いような気がするのですが、あれは結構重くて、非力な女性が正確に振るうのは難しいような気がします。なんでお手軽さで言うと毒殺なのですが、感覚をしっかり掴むという意味では直接手に持つ道具のほうが良かろう、という判断です。

そんな事を延々と調べていた結果、最近増えた本が殺人と死体処理の本ばっかりで、近所で殺人事件が起きたら結構まずい気がします。基本的に一人で仕事しているのでアリバイもない。やばい。
身辺には気をつけようと思います。

<ネーム改変>


基本的に私のネームは無言コマが多めで、宗一郎先生の方で削られることが多いのですが、ここぞと言う時に無言・背景メインコマを追加(左下)して下さったりするのでぐぬぬとなってます。ここは効果的だわ。

コマ割りのテンポみたいのは何回やっても難しい。

中村基

2017年12月22日

イノセントデビル incident 14


▲ここの神無めっちゃかわいいと思うんですよ。


さて、incident14からいよいよ塔子編になります。

塔子の過去や想いについてはずっと描きたいと思っていたのですが、やっと手を付けられました。
折しも連載開始から1年経ったのですが、今になって思うのは連載漫画で描けることは本当に少ないなという事です。塔子の話以外にも描きたいシーンはたくさんあるのですが、一つの話を構成する中では関係ない話は一旦置いておかなきゃいけないし、そもそも一ヶ月40P程度では情報量は本当に限られてるなと。

昨年の今頃、担当編集さんに「連載が永遠に続く前提のプロットを描いてますよ」と言われたことがあって、その時は「ほう…確かに重い言葉だな」とか知ったような感想を持ってたんですが、やっと今になって意味が分かったような気がします。(来年も同じような事を言うかもしれない)

あと新キャラ神無出てます。塔子の話は前からある程度温めてましたが、この子は今回新たに考えました。こういう陰険な性格の子は大好きなので、サラサラっと描けます。一緒に飯に行って口さがない人物評を話してるのを聞いてたいタイプです。

そんな感じで、塔子の過去話も新キャラも自分としては結構良い感じで描けておりますので、楽しんで頂ければと思います。今2話後まで描いてますが、自己評価では最高傑作っぽいです。

よろしくお願いします。

<ネーム改変>



そうなんだよ、大ゴマはアングルもよく考えなきゃダメなんだよ。
分かってはいるが!という感じで悶絶してました。

中村基

2017年11月22日

イノセントデビル incident 13

 
こういう表情もっとさせたい。

さて本編ですが、こういう主要人物が死ぬ話を描いたのが(人に見せていない話も含めて)実は初めてで、思ったよりしんどかったです。
プロットの流れ的に死ぬのは決まっていたんですが、何とかこう死なない方向に行けないかと途中で考えたりしました。しかし、ナタリアの立ち位置、双子の生い立ちから考えると、こういう結末しかないかなと。結局はナタリアの「普通に幸せに生きろ」という指示が悪かったという訳なんですけど、彼女もそんな事言われてもねーという感じだと思う。俺もそう思うよ。
せめて納得行く死に方をと思って13話は描きましたので、味わって頂ければと思います。

もうちょっと別の事を描くつもりだったんですが、執筆陣コメント用にアジン描いてたらなんか気持ちが変わってしまった。うーん。まあ、アジンはゆっくり安め。

<ネーム改変>

 

「視線誘導」とか漫画描き始めるとどこかで勉強すると思うんですけど、2ページ目左上とか完璧すぎて教科書に載せたいくらい。流石。
あと、自分で足りないと思うのは「状況を説明する小さいコマ」みたいなやつ。ラフ画しか描いてないから意識が薄いのかもなぁ、とちょっと反省。ただ小さく割りすぎると大ゴマ削りすぎる時もあるので、難しい。

そんな感じで引き続き応援よろしくお願いします。

3巻の発売日もそろそろ決まるんじゃないかなーと思います。そちらはまた改めて。

中村基



2017年10月21日

イノセントデビル incident 12


正直もっと出したかったナタリアさん。


尺的にあまり詳しいところまでは描けませんでしたが、ナタリアはノーリ・アジンの事をそんなにコントロール出来ていた訳ではありません。
自分で言っていたようにただの契約金目当てだったので、双子とある程度友好な関係を築き、波風立てないようにしていただけという感じです。

GLUとしても、軍上層部からのイノセントデビル活用のプレッシャーを交わすために、研究しているポーズを示したいだけの人選だったので、その点では役割をこなしています。
ただ思いの外彼女が「異質なものを異質なまま受け入れる」という普通はあまり使われない能力が高かったためにこういう結果になったんじゃないかと。良かったのか悪かったのか。

とか何とか描いてない設定を考えるのは楽しいのですが。
仕事が進まないのであまり熱中し過ぎないようにしてます。



<ネーム改変>
 

毎回宗一郎先生万歳な記事ばっかり描いてますが、本当すごい。
特に塔子のキャラクターとかは割と宗一郎先生に引っ張られている。
私は基本的に薄味ドライなキャラクターを描いてしまうことが多いので、
絵的な部分でもっと味付けを濃くしてもらっている感じですね。

そんなこんなんで今回も頑張って描いております。
楽しんで頂ければと思います。

中村基


2017年9月22日

イノセントデビル incident 11


地味に一番好きだったコマ。

さてバトルシーンが多いですが、別にサボってる訳ではなくアイデアは僕の方で考えています。というかどんな漫画を描いても絶対にバトルシーンを無理やり入れるくらい好きなので、頼まれなくても考えます。

連載が続くとなかなかネタが思い浮かばず四苦八苦してますが、床をモデルガン持って転がりながらぶつくさ言って考えるのが楽しい。もちろん実行前に仕事場の鍵を厳重にかけ直しますが。そろそろククリナイフも買おうかな!

とは言え、ネーム改変例見たら分かる通り、結構がっつり変わってることも多いです。できるだけ採用してもらえるように頑張ります。
しかし宗一郎先生バトルの引き出しも多いので困る困らない。

そんなわけで、引き続きよろしくお願いいたします。
2巻も発売中なので、そちらもなにとぞ。


<ネーム改変のコーナー>

今回は単純に絵が素晴らしかった。
私の適当なアイデアをかなり気持ち悪くして頂けました。こういうセンスどっから出てくるんや…。


中村基

2017年8月22日

イノセントデビル 単行本2巻発売告知



8月22日イノセントデビル2巻が発売になりました。

綾瀬と京香を投入して好き勝手にやらせて頂きました。
1巻楽しめた方なら更に楽しめると思いますので、是非お買上げ下さい。


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あんまり感想を催促するのはどうかなとも思いましたが、何やかんやで一番作品のクオリティ上げられる確かな方法なので、やっぱりお願いしたいですね。

では引き続きよろしくお願いします。

中村基

2017年8月21日

イノセントデビル incident 10



暗くて小難しい話をしているからお色気シーンで誤魔化しとこう、みたいな安直な事は考えていません。だから考えてないってば!

さて、最近担当編集さんにガッツリ直されることも(若干)減ってきた(ような気がしないでもない)と思わなくもないのですが、今回は割と色々と指摘されてしまいました。
指摘はまとめると「ストーリーにキャラクターを合わせるな」とのこと。プロットを先に作っているので、それに合わせて進めてる訳なんですが、上手く進まないところをキャラクターに説明させて進めている感じになっていました。

今振り返って見ると、登場人物が多くなって、簡単に話を作れなくなってきたのかなという気がします。連載が始まる前は「読み切りよりも土台があるから簡単じゃーん」とか呑気な事を考えていたのですが、人間関係がどんどん複雑になっていくので当然難しくなっていく訳で、連載前の自分を縊り殺したいですね。
その深化していく人間関係が面白さでもあるので、何とか絞り出していきたいと思います。 結果として今回は各人の思い、すれ違い、関係性がちゃんと表現できる話になったかなと。楽しんで頂けたら幸いです。

あと、ネームのビフォーアフター。
「私は子供の笑顔が好き」のところはやっぱり直されたかー、という感じ。流石です。



そんな感じで相変わらず四苦八苦しながら描いております。

単行本2巻も本日発売です。よろしくお願いします。
こちらは別記事にて。

中村基


2017年7月22日

イノセントデビル incident 9

新展開です。



基本的に男キャラを描くのがすごく苦手なんですが、こいつは割と楽しんで描いてます。多分喋りまくってるからです。
なお、口下手で斜に構えた陰気な男子高校生とかを描くと発狂します。なんかこう自分に近いキャラってのはキツい。

みよりは3~4話目の時点では色々と迷いながら描いてましたが、何とか彼女の中で答えは出せそうです。物語全体の答えは決めずに描き続けてるので、みよりに限らずウジウジ悩んでるやつが多いですが、こういう感じ漫画です。広い心で見守ってやって下さい。

あと、例によってネームのビフォーアフター。
今回はぐうの音も出ないくらい完敗でした。(勝負ではない)
そもそもどことどこが対照なのか分からないレベル。


バトルシーンは宗一郎先生が常に想像を3周くらい上回ってくるので、すごく楽しい。
呑気な事言ってる場合じゃないが。

ではでは引き続きよろしくお願いします。

中村基

2017年6月22日

イノセントデビル incident 8


塔子の髪型チェンジが素晴らしかった。
そしてポンコツ感溢れるこのドヤ顔。

さて本編ですが、何を隠そうこういう話が苦手です。

1話目ラストもですが、なんかこう甘ーい感じの展開はどうも描いててカユくなってきます。思うに自分が人付き合いが苦手で、どっちか言うと無駄に角をたててしまうタイプだからかも知れない。
しかし、分かったところでどうしようもないぜ!やっぱりカユい!

という感じで四苦八苦しながら描きましたが、塔子も苦手ながら頑張ってるのでリアル感があって丁度よかったかなと思います。

人の漫画読んでる時は甘々展開でもすごく盛り上がってるのですが…。
なかなか難しいです。

あと若干需要があるみたいなので、ネームのビフォーアフター。


手前味噌だけど、ここの宗一郎先生のコマ割りはすごい勉強になった。
地味なページだけどアングルが綺麗に決まってるような。

ではでは、引き続き四苦八苦しながら頑張りますので、よろしくお願いします。


中村基

2017年5月22日

イノセントデビル 単行本1巻発売告知



5月22日イノセントデビル1巻が発売になりました!
心配すぎて胃に穴が空きそうですが、何とか生きてます。

善意の殺人鬼と悪意の一般人だらけのサイコサスペンスバトル漫画です。
作画・編集・デザインとも非常に良い人材に恵まれ、良い作品になったと思います。
なにとぞ、お買上げよろしくお願い致します。


感想・購入報告もお待ちしてます。
Twitterとかメールフォームで送ってもらえば基本返事します。
返答はいらないよという方はGoogleフォームから。

褒められるともっと面白いのが描ける気ような気がします!
(描けるとは言ってない)

では引き続き宜しくお願いします。

中村基


2017年5月21日

イノセントデビル incident 7



今週のビフォーアフター。
ちょっと変態度上げすぎたかなと思ったら作画の方が更に凄いことになってました。
やったぜ!

私は放っておくと20代後半~30代前半の女子ばかり出す傾向にあるので、普段は出来るだけ抑えてます。
京香さんはその溜まった鬱憤を全部突っ込んで錬成した、怪しさもエロさもありながら恋に恋する純情さも兼ね備えたさいきょうのお姉さんです。楽しんで頂けると幸いです。27歳です。
どうでもいい補足しておくと、今は赤音ちゃんに恋してるだけで、男女は拘りません。
従って俺でもワンチャンあるはず。恋人未満状態で弄ばれたい…。


綾瀬の過去話は本当はもっとしっかり描きたかったですが、話の流れ上已む無くカット。
こちらも補足すると、副作用で死ぬと言われていた患者は結局生き延びました。
あの後、助手が症状の軽減に成功し、通院で生活できるようになってます。
もちろん綾瀬も症状軽減の方法は分かっていましたが、彼女は「完治」を目指していたので採用しなかったという話です。
本編のどこかでは出したい。なかなか厳しそうだけど。

そんな訳で次回incident8も宜しくお願い致します。

なお、本日発売の単行本1巻もよろしくお願いします。
こちらは別記事参照下さい。

感想もお待ちしてまーす。

中村基