▲よく考えたら最終回で描くことがあらかじめ決まってたのここだけだった。
無事に最終回を迎えました。ひとまずありがとうございます。
初連載で右も左も分からない中、本当に良い読者の方々に支えて頂き最後まで続けることができたと思います。前回も言ったとおり打ち切りという形にはなりますが、話としては前から決めていた落とし所には着地しており、自分としては満足行く終わり方になりました。もちろんもっと掘り下げるべき所もあり、こじらせたい所もあった訳なのですが、どう転んでも決着はここになるので、そこまで描けたのは良かったなと。なんでまあ、打ち切りとかはあまり気にせず、また思い出したら読み返してもらえたりすると原作者としてはとても嬉しいです。
さて、なんかエモい話を書こうと思っていたのですが、いざ書こうとしてみるとなかなか書けず、「こういうのを上手く書けないところが自分の作家としての限界を示しているという風にも考えられて云々」的な思考回路に入ってきたので、諦めて裏話的な話をします。(エモい話は単行本発売時に持ち越します。)
実は神無編の話は自分の中では分岐点を作ってました。以前の記事で言ってた通り、打ち切りかどうか微妙なタイミングだったので、今回掲載された話とは別に連載継続した場合の別の終わり方も考える必要があったためです。具体的には17話の最後で「赤音は塔子を引き止められるか」というのがその分岐点です。
連載が続く場合は赤音はあそこで塔子を引き止められず、その後に関係は修復するけどもお互いに深みには踏み込まない、という感じになる予定でした。実際あそこで赤音が引き止めるのはかなりハードルが高かっただろうなと私は思っています。と言うのも、赤音の過去の失敗体験は「お母さんのためだと思って行動したら喜んでくれなかった」なので、ここで引き止める理由が「塔子のため」になってしまったら多分躊躇して何も言えず、塔子はそのまま去ってしまっただろうなと。
実際には赤音がそうならなかったのは、私が思っていた以上に赤音が成長していたという事だと思います。そう言う意味では、これはこれで良かったのかなと言う気もせんでもないです。
(原作者のクソ野郎は「ここで表面的に和解して元サヤにもどるがさらにこじらせまくって最終的には深覚醒モード赤音vs人工イノセントデビルモード塔子で戦ってお互いにより深く傷つけ合うーー最高じゃん!!!!!」とかひどい妄想をしていたので、二人にとっては本当良かったんじゃねーかと思います。)
まあそんな感じで自分の中ではある程度満足行く結末となり、ひとまず胸をなでおろしてます。単行本の発売は少し先になりますが、作品に対する思いとかはまたその時に書きます。多分。赤音より成長してねーな俺と思いつつ、どうか最後までお付き合い頂けたらなと思います。
<ネーム改変>
しかし最後まで宗一郎先生の中2かっこいい感じの演出が炸裂して最高でした。武器たくさん浮かんでたらかっこいいやろ、みたいな発想。最高です。本当にありがとうございました。